株主らからの合併承認を取り付けるなど、少しずつ進展を見せるOracle-Sunの買収取引だが、これを機会に顧客の引き抜きを狙うベンダーの動きも加速している。米Hewlett-Packard (HP)は7月16日(現地時間)、SunからHPシステムへの乗り換えを支援する「Sun Complete Care」プログラムを発表した。

同社によれば、SunのSPARCベースのハードウェアからHPのIntegrityハードウェアへと乗り換えることで、同じ業務内容であればハードウェアのコストで80%、メインテナンスコストで60%のコスト削減が可能になるという。

また、今回トピックとなっているOracle DBをHP Integrity上で同させた場合、SPARCベースのハードウェアよりもコアあたりのコストが半分程度で済むというのがセールストークだ。

既存のアプリケーションをLinux、HP-UX、Windows上で動作させるマイグレーションサービスのほか、既存のSolaris資産を活かすためにHP上で同OSベースのアプリケーションを動作させるサポートプログラムも提供される。HPではこうしたユーザーに対して「We've Got Your Back. (あなたの帰りをお待ちしておりました)」をキャッチフレーズにキャンペーンを展開していく。