ネットジャパンは7月16日、Citrix XenServer上に構築した仮想マシンを保護するためのフォールトトレラントソリューション「Marathon everRun VM」および、既存製品「everRun FT」および「everRun HA」の後継製品である可用性プラットフォーム「Marathon everRun 2G」を発売した。

1年間のプレミアサービスを含む1ライセンスあたりの税別価格は、everRun VMが40万円、everRun 2Gが80万円。いずれも開発元は米Marathon Technologies。

everRun VMはXenServer上に無停止/高可用性機能を追加する製品であり、無償版Citrix XenServerまたはCitrix Essentials for XenServer Enterprise Edition/Platinum Edition上で動作する。

everRun VMのメイン画面

everRun 2Gは物理サーバを対象とする製品であり、Windows ServerをプラットフォームとするeverRun HAおよびeverRun FTの高可用性/無停止の機能を統合し、XenServer HA機能と同等のフェイルオーバー型の高可用性機能を追加した。

従来製品が採用していた独自の仮想化機能をXenハイパーバイザに変更し、オーバーヘッドによる影響を回避した。仮想マシンごとに最適な保護レベルを3段階から選択でき、アプリケーションの重要度によって保護レベルを設定できる。

everRun VMの保護レベル選択画面

ポリシー管理により、全てのシステム/ネットワーク/ディスクI/Oの障害を自動処理でき、従来の1対1構成に加えて、N対1などの二重化構成に対応した。標準的なIAサーバを利用するためメンテナンスや拡張に専用の部品を用意する必要がなく、共有ディスクやSANが不要で、IDE/SATA/SASなどのディスクで構成可能。任意のWindows Serverアプリケーションを保護するため、クラスタ対応ソフトやカスタマイズの必要は無い。システムが稼働状態のまま仮想マシンを別ホストに移動するオンラインマイグレーションが可能といった特長を持つ。

同社は両製品について、1年間で1億円の売上を見込む。