日立ソフトは、中国オフショア開発向け開発環境と国際専用線接続をセットにし、必要な時に必要な量だけ利用できるオンデマンドサービス「Partner Collaboration Services」を8月1日より販売すると発表した。

従来のオフショア開発では、国内とオフショア先の双方に開発環境を設置し、開発情報をファイル転送等でやり取りを行っていたが、転送待ちや同期ズレ等により効率低下が発生していたという。

「Partner Collaboration Services」では、「オフショア開発基盤サービス」と「オフショア開発ソリューション」のサービスメニューから構成されており、 「オフショア開発基盤サービス」は、国内の開発会社とオフショア先の間の統合開発環境を実現。

開発情報は日立ソフトの国内のデータセンタで一元管理し、オフショア先からはシンクライアントで開発環境に接続するため、 情報の転送待ちや同期ズレを解消し、セキュリティも強化、結合テスト工程のオフショア化などオフショア化の作業範囲も拡大できるとしている。

サービス概要

サービスメニューは以下の通り。

オフショア開発基盤サービス

商品・サービス名 概要
統制IT基盤サービス 日本のシステム開発会社と中国オフショア開発会社間のシステムの開発環境を提供
・オフショア開発会社と共有する開発サーバ
・ 開発サーバへの仮想クライアント接続
国際通信回線提供サービス 中国オフショア先と日立ソフトのデータセンタ(日本国内)間を接続する国際通信回線を提供

オフショア開発ソリューション

商品・サービス名 概要
遠隔会議 「StarBoard」 レビューや説明会等、遠隔会議の効率的な実施を支援するツール(電子ボード)
テスト自動化 「anyWarp Capture/Replay」 アプリケーションの回帰テスト(再確認テスト)を自動化し、テスト作業の効率向上と品質向上を支援するツール
コードインスペクション 「anyWarp CodeDirector」 開発中のソースコードの一括解析、品質情報の組織的管理を支援するツール
ソフトウェア開発管理支援 サービス「ManageFeed」 開発者向け、プロジェクトマネージャ向けの開発管理支援サービス
輸出管理支援 オフショア開発に必須である輸出管理の支援や各種帳票テンプレートを提供