NECエレクトロニクスは、8ビットから32ビットまで幅広く提供している同社のAll Flash MCUに対応した、統合開発環境(IDE)として「CubeSuite」を発表した。
CubeSuiteはアプリケーションソフトウェアの開発に必要となる、コードジェネレータやコンパイラ/アセンブラ/デバッガや、Flash書き込みツールなどをすべてシームレスに統合したものである。これにより、開発者はCubeSuite以外のツールを組み合わせる必要がなくなるという。デザインからデバッグを完了して製造までの全工程をサポートしており、開発サイクルの短縮や開発の初期コストの圧縮も期待できる。
CubeSuite IDEは作業の標準化がなされており、複数のツールをシームレスに切り替えたり、あるいは両方を同時に利用することも出来る。またカスタマイズ機能も充実しており、アイコンやウィンドウレイアウトのみならず、内部設定を細かく変更することも出来る。
また、開発プロセスを容易にする多くの機能を持つ。例えばデザインツールは多用途ピンのレイアウト補助機能や、内蔵する周辺回路用のデバイスドライバ作成を補助するコードジェネレータを提供する。デバッガに内蔵されるAction-Eventファンクションは、様々な変数の監視を容易にするほか、様々なサポート機能が提供される。
さらに、アップデートの自動チェック/ダウンロード機能を持つほか、プロジェクトのセーブ/リストア機能を提供する。加えて、トレーニングを容易にするチュートリアル機能も提供される。
同ツールは、すでに出荷開始されており、価格は従来同社が提供してきた開発ツールと同等である。今後はプロファイリングやユニット/ファンクションテストなどの機能を提供する予定である。詳細な情報はこちらを参照。