FreeBSD - The Power To Serve

6日(フランス時間)、Olivier Cochard-Labbe氏がBSD Router Projectの初の成果物となるBSDRP alpha (0.1)を公開した。BSDRPはFreeBSDをベースにルーティング用途向けにカスタマイズされたソフトウェア。特に小規模ISPでの利用を想定して開発がおこなわれている。

BSDRP alpha (0.1)の特徴は次のとおり。

  • FreeBSD 8.0-CURRENT/i386から構築したNanoBSDベース
  • Quaggaが扱える状態にセットアップ(OSPFv2、OSPFv3、RIP、RIPng、BGPに対応)
  • カスタマイズスクリプトの提供 (設定、アップグレード、ヘルプ、コマンド補完など)
  • Cisco SystemsやJuniper Networksなどが提供している高性能ルータのように、操作用に提供されるUIはCLIベース

Olivier Cochard-Labbe氏はFreeBSDをベースにして開発されたNASソフトウェアFreeNASの開発者でもある。BSDRPの類似プロダクトにはpfSenseやm0n0wallなどがある。pfSenseやm0n0wallとの違いは、小規模ISP向けにカスタマイズされたルータ専用ソフトウェアだという点。pfSenseやm0n0wallはファイアウォールでの用途を主眼に開発されておりpfSenseはルーティング機能も持っているが、BSDRPは余分な機能は持たずにルーティングに特化することを目指している。