Analog Devices(ADI)の日本法人であるアナログ・デバイセズは、ゲイン切り替えとアクティブ・インピーダンス・マッチング機能を搭載した低ノイズ・デュアルアンプ「AD8432」を発表した。すでにサンプル出荷を開始しており、1,000個受注時の単価は1.99ドルとなっている。
同製品は、ゲイン設定切り替え機能と低ノイズ特性を組み合わせたことで、低レベルの入力信号を検出し増幅することが可能。また、低入力換算ノイズ特性を維持しつつ、アクティブ・インピーダンス・マッチング機能により信号源とアンプ入力端子間のインピーダンスを整合させ、信号の反射を低減させることが可能だ。
また、端子によるゲイン設定機能を有しており、4つのゲイン(G=4/8/12/16)が選択可能となっている。ゲインが4の場合、同アンプの周波数帯域幅は競合製品の約3倍となる200MHzとなるほか、入力換算ノイズ電圧は0.85V// ̄Hzを実現している。
さらに、5V単一電源動作で差動出力が可能であり、同社の位相シフタ付I/Q復調器「AD8333」や18ビット 570kSps PulSARコンバータ「AD7679」といった各種のA/Dコンバータを駆動するために最適化されており、通信インフラや医用超音波アプリケーションでの使用も可能となっている。
なお、パッケージは4mm×4mm 24ピンLFCSPを採用。同パッケージは露出パドルを有しており、PCBと低い熱抵抗での放熱経路が実現可能であり、これにより、より効率的な放熱が可能となり信頼性を向上させることが可能となるとしている。