今年はアポロ計画から40年ということもあって、月に関連する話題がにぎやかだ。NASAは先月、無人探査機を月の軌道に送り込んだ。さっそく最初の撮影画像が公開されているが、それらは本コーナーでもおいおい紹介していければと思う。

NASAは現在、月の有人探査計画を進めているが、現時点で月の地を最後に踏んだ人類は、1972年のアポロ17号の乗組員3名である。今回紹介する写真は、そのアポロ17号から撮影された、何とも幻想的な地球の姿だ。

アポロ17号が月の軌道を周回中に撮影された"Crescent Earth" - 三日月型の地球

かの有名な"Blue Marble" - 氷に覆われた南極の極冠がはっきりと写っている

地球から月の朔が観測できるように、その逆もまたある - 理屈ではわかっていても、実際に三日月型で宇宙に浮かぶ地球の姿に、あらためて地球と月の関係の不思議さを思い知らされる。

アポロ17号のRon Evans宇宙飛行士は、"Blue Marble"と呼ばれるマーブル状の地球全球も撮影している。宇宙から眺める地球の写真はどれも人の心を動かさずにはいられない。