日本電気(以下、NEC)は6月30日、RFIDマルチリーダライタ端末5機種を発表した。

最大の特長は、主要3周波数帯(13.56MHz、953MHz、2.4GHz)、6種類の主要プロトコルに対応した点。NECでは、対応の幅を広げたことにより、「企業や消費者は、利用するタグの種類を意識する必要なく、RFIDを活用することが可能になる」と説明している。

新端末の概要、出荷時期は以下のとおり。

製品名 説明 出荷時期 希望小売価格
RFIDマルチリーダライタ(USB型読取り装置) 小型・軽量でありながら、3周波数帯(13.56MHz、953MHz、2.4GHz)、計6種類のプロトコルに対応。PCなどのUSBスロットに差し込んで手軽に利用可能 2009年10月 19,800円(税別)
Gate Terminal(小型モデル) RFIDタグ読み取りに特化した小型モデル。LAN接続のため、距離を気にせず制御PCと接続可能。店舗のポイントカード読み取りや、入退出管理などに最適 2010年2月予定 49,000円(税別)
7型パネルコンピュータ(コンパクトモデル) 7型WVGA液晶タッチパネルディスプレイを装備し、狭い場所にも設置可能で700gと軽量な省スペースモデル。フラッシュによる電子POPの専用端末として使用可能 2010年1Q予定 129,000円(税別)
12型パネルコンピュータ(据置型モデル) 12.1型タッチパネルディスプレイ一体型の卓上据置型モデル。商品検索、在庫管理、会員向けサービス端末として最適 2009年11月予定 286,000円(税別)~
Simple KIOSK(設置型モデル) 15型タッチパネルディスプレイや、レシートプリンタを搭載した自立設置型の多機能モデル。磁気カード、二次元コードなど各種I/O機器の選択組み合わせにより、商品検索、申し込み、各種サービス券、ポイントの発行など多彩な顧客サービスに対応 2009年11月予定 490,000円(税別)~

NECでは、RFIDシステムの構築に必要となる共通機能を提供するPaaS型サービス「BitGate」との連携ソリューションを提供していくという。