キヤノンは6月30日、同社の販売子会社であるキヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)の半導体露光装置部門を2010年1月に統合する方向で調整を進めていることを明らかにした。
これまでは、キヤノンが開発、生産を行いキヤノンMJが販売とサービスの提供を行ってきたが、今後は製造と販売が統合され、各メモリ市場やシステムLSI、その他半導体各種のそれぞれの市場から要求されるニーズに対し、より細かな対応を図った装置の提供が可能になるとしている。
なお、キヤノンMJの同事業部門の人員に関してはキヤノンへの転籍が検討されているが、具体的な人数などについてキヤノンは明らかにしていない。また、半導体不況により、各半導体メーカーの設備投資が進んでいない状況を鑑み、キヤノンで半導体露光装置の開発、生産を行う人員を中心に約3割の削減を実施することも予定されている。