トレンドマイクロは6月30日、クライアントPCからの機密情報漏洩を防止する情報漏洩対策製品「Trend Micro LeakProof 5.0」を発表した。100クライアント利用時の参考価格(税別)は、アプライアンス版サーバ利用時が122万円、バーチャルアプライアンス版サーバ利用時が72万円。7月24日から受注開始する。
新製品は、持ち出し規制の対象となるファイルからファイル固有の特徴を識別するフィンガープリントを作成し、クライアントPCに配信することにより、クライアントPCから機密情報の持ち出しをリアルタイムで防止する情報漏洩対策製品。クライアントPCを社外に持ち出した場合でも、機密情報の流出を防止できるとしている。
USBメモリの全面使用禁止ではなく指定したデバイスのみ利用許可を設定できるなど業務効率を損なわないデバイス制御機能の搭載に加え、個人情報保護法で定義する日本語姓/メールアドレス/電話番号などの個人情報やプログラミング言語の開発コード、クレジットカード情報などのテンプレートを備えており、機密情報の指定の手間を削減できるという。
旧製品であるバージョン3.0と比べ、機密情報テンプレートの追加およびインタフェースの向上、USBホワイトリスト、Winny/Microsoft ActiveSync/プリンタ出力/クリップボードなど従来製品ユーザから要望が多かった経路への対応、フレキシブルなポリシー制御、フィンガープリントの97%の軽量化などの機能を追加、強化した。
アプライアンス版は1Uサイズであり、Quad Core Xeon E54102.33GHz、4GBメモリ、250GBHDD、ギガビットイーサ×2ポートを搭載、最大8,000クライアントまで対応する。 バーチャルアプライアンス版はVMware ESX/ESXi 3.5に対応する。
同社は新製品について、今後1年間の販売目標を5億円に設定している。