世界的な大スターの死はIT業界にも大きなショックを与えている。米Googleは6月26日(現地時間)、マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)の病院搬送から死亡が伝えられた25日午後2時から3時にかけて、同氏関連の検索リクエストがすさまじい勢いで増え、"Volcanic (火山噴火のよう)"と表現されるレベルにまで達したと報告している。またGoogle Newsは、あまりの検索リクエストの急増に"プログラム化された攻撃"と誤認し、ユーザーからの接続を拒否する事態にまで陥っていたことがわかった。
マイケルの訃報を受けてGoogleへのリクエストが急増(「Outpouring of searches for the late Michael Jackson」より) |
検索クエリーの急増ぶりは、Googleがまとめたグラフを見ると一目瞭然だ。さらに25日分のGoogle Trendsの結果をみると、上位クエリーの大部分に「michael」や「jackson」といったキーワードを発見できるはずだ。このように、急増した検索キーワードのほとんどがマイケル・ジャクソン関連の話題である。奇しくも、同氏と同日に訃報が伝えられた初代チャーリーズエンジェル(TVシリーズ)で有名な女優のファラ・フォーセット(Farrah Fawcett)氏の話題が埋もれてしまう結果となったが……。
Googleによれば、この話題が出たときにPCから離れていた人も多かったらしく、携帯電話から検索を試みる傾向があったようだ。そのため、携帯からのGoogle検索でのTop 20クエリーのうち、その5つがマイケル・ジャクソン関連だったという。この検索リクエストの急増ぶりは、過去類を見ないレベルのものだったようだ。また、あまりにも同様のリクエストが多かったため、Google Newsは検索リクエストを機械化された自動攻撃の一種だと誤認。25分間にわたって"We're sorry"ページを表示する結果になったという。
往年の大スターであると同時に、その奇異な行動の数々や議論の的となる生活スタイルでも話題を振りまき、いい意味でも悪い意味でも人々に愛されたマイケル・ジャクソン。そんな彼の業績を称えるページが、専用チャンネルとしてひっそりとYouTubeでも公開されている。