独Software AGは6月24日(英国時間)、SOA基盤スイートの新版「WebMethods 8.0」をリリースしたと発表した。

WebMethodsは、SOAに基づく業務システム基盤を構築するミドルウェア製品群。ESB(Enterprise Service Bus)エンジンやBPM(Business Process Management)エンジンのほか、ビジネス・アクティビティ・モニタリング・ツール、SOAガバナンス(リソース管理、ライフサイクル管理など)ツール、XMLデータ管理ツールなどを提供する。

新版の主な追加機能としては、以下の6点が挙げられている。

  • CentraSite ActiveSOA: 統合ビジネス・サービス・リポジトリ(BSR)により、ビジネス・プロセス・マネジメントとSOAが独自の手法で連携され、ビジネスチームおよびITチームの両方に対して、即座にインスピレーション、再利用、変更管理が提供される

  • 強化されたビジネス・プロセス・マネジメント: コラボレイティブなパーソナルワークスペースによるエンドユーザー生産性向上の新しい枠組みを提供

  • webMethods Mediator: サービス・メディエーションの新ソリューション。サービス利用者と提供者間の進展する関係性の管理を簡略化

  • Eclipseベースの統合設計環境: SOA、BPMおよび、統合のライフサイクルにわたるプロジェクトの構築、展開、管理のためのEclipseベースの統合設計環境

  • 組み込み型ビジネス・インテリジェンス: 知識労働者に対してプロセスの分析機能を提供する。本機能により、リアルタイムのパフォーマンスを過去の傾向と比較して適切な意思決定を容易に実現

  • セルフサービス機能: インテリジェントなアプリケーションとパーソナルワークスペースによるビジネスユーザーのためのセルフサービス機能

そのほか、webMethodsスイート全体の設定が可能なツールが提供されたほか、「webMethods X-Broker」の後継製品として「webMethods Mediator」をリリース。ESB上で連携させるサービスの変更管理が容易になっている。

webMethods 8.0は、6月29日より限定的にリリース。12月より一般利用可能になる予定。日本語パックのリリースは2010年第1四半期が予定されている。