大日本印刷(DNP)は、デジタルサイネージ(電子看板)向けに42インチの大型ディスプレイを12台連動させてデジタルコンテンツを配信する『トールビジョン』を開発し、8月より販売すると発表した。
また、7月17日から2010月6月末まで、ジェイアール東日本企画と共同で、トールビジョンを利用した実証実験をJR仙台駅で開始する。
トールビジョンは、42インチディスプレイを縦に2台つなげたものを横に6列配置したもの。12面全体で1つの映像を表示するほか、縦に6分割、上下に2分割などして、異なる映像を連動させて表示することも可能だという。
DNPでは今後、トールビジョンとタッチパネル方式で閲覧できる情報端末、パンフレットラック、印刷ポスター用のサインボード(看板)など、さまざまな広告媒体を組み合わせ、駅、空港、ショッピングモールなどの大型施設に向けて販売していくという。
導入費用は概算で約800万円だという。
また、視聴する人の性別、年齢層を自動で識別する顔認識システムや、パンフレットの減り具合を自動で感知するパンフレットラック用の重量センサーなどを利用した効果測定システムも合わせて提供していく。
JR仙台駅での実証実験では、 JR仙台駅2階のコンコースにトールビジョンと情報端末、パンフレットラック、サインボードを設置した情報スペース「i-ステーション仙台」を開設。JR東日本の商品情報や人気車両の映像などを表示する。
また、情報端末では、映像で紹介した商品や人気車両の詳細情報のほか、時刻表や駅周辺地図などを、タッチパネル方式で簡単に閲覧できる仕組みとなっているほか、おサイフケータイをかざすと、仙台駅発の時刻表や駅周辺地図などの携帯サイトへアクセスすることができる。