シトリックス・システムズ・ジャパは6月24日、エンタープライズクラスの仮想化プラットフォームの最新版「Citrix XenServer 5.5」を発表した。新製品は無償で、ダウンロードにより入手できる。エンタープライズ向けに広範な管理機能を追加したのが大きな特長
主な特長は以下の通り。
統合バックアップ
バックアップベンダがXenServerと直接連動できるため、ゲストOS環境におけるファイルや仮想マシンのイメージの完全なバックアップまたは増加分のバックアップを提供できる。
この統合バックアップにより、集中管理コンソール「XenCenter」を使ってGUIベースのスナップショットを直接実行できる。
変換ツールの強化
VMwareが使用する形式であるVMDKフォーマットで作成した仮想マシンを、XenServerおよびHyper-Vが使用するVHDフォーマットに変換できる。新しいXenConvertツールは、OVF(Open Virtualization Format)、OVA(Open Virtual Appliance)、XVA(XenServer Virtual Appliance)を含むオープンな仮想化フォーマット間の変換を容易かつシームレスに行う。
検索機能の強化
単一の検索画面上で、仮想マシン名/リソースプール/ロケーション/サーバー/ストレージリポジトリ/スナップショット時間/ネットワーク名などの広範な条件で、XenServer環境を表示し管理できる。カスタムビューやフォルダの作成も可能。
Active Directoryの統合
XenServerのホスト管理や、ユーザ活動のログやオーディットにActive Directory証明書を使用することで、ユーザの使い勝手を向上する。
ゲストOSのサポートを拡大
新たにサポートするゲストOSに、SUSE Linux Enterprise Server 11、Debian 5.0、Red Hat/Cent OS/Oracle 5.3を追加した。
また併せて、英語のコミュニティサイトXenServer Central(英語)を開設した。