ローンチ後数週間で検索市場シェアがわずかに上昇したMicrosoftのBingだが、その効果は実際の売上にも波及しつつあるようだ。サーチエンジン・マーケティング(SEM)企業の米Efficient Frontierが6月23(現地時間)に発表したデータによれば、Bingの検索によって表示された広告のクリック数が過去2週間で13%上昇しているという。これは同社の広告売上の上昇も意味しており、今後こうしたトレンドが続くことでインターネット事業の業績改善につながる可能性がある。

Efficient Frontierによれば、Bingのプレオープンにあたる5月25-31日を基準値を100とすると、1週目の6月1-7日が108%、2週目の6月8-14日が113%となる。米Search Engine LandのDanny Sullivan氏は「2週間程度でトレンドは決まらない」と注意を喚起しているものの、オンラインビジネスで後塵を拝するMicrosoftにとって好調なスタートになったことは間違いなさそうだ。だが一方で先の道は遠く険しい。クリック広告のシェアはGoogleが約75%でトップに立ち、Yahoo!がそれを約20%で追いかけている。つまりMicrosoftのシェアは5%未満であり、先行するライバルらをキャッチアップする長い冒険がスタートしたばかりという状態だ。