米Yahoo!は6月22日(現地時間)、『Yahoo! My Display Ads』の試験サービスを開始したと発表した。これは中小企業がYahoo!の広告ネットワークを使ってローカル広告の出稿を可能にするもので、より広範囲のユーザーをカバーできる点でメリットがある。また米AdReadyのディスプレイ広告システムを利用することで、デザイン発注などの特別な予算を使わずに広告主自身が基本テンプレートを使ってビジュアルな広告キャンペーンを展開できるようになっている。

「Yahoo! My Display Ads」には多数のテンプレートが用意されている

特定のエリアを拠点にするような中小企業の場合、地域を絞った効果的な広告展開というのは比較的難しかった。ここでYahoo!の広告ネットワークを利用することで大手メディアやその他媒体等へのオンラインでの露出が容易になり、かつ地域を絞った効率的な広告出稿が可能になった。Yahoo!では同サービスを利用する米ノースカロライナ州グリーンズボロのKlaussnerhomeという家具屋の例を紹介しており、非常に費用対効果が得られたことで同州内にある近隣のローリーやシャーロットといった都市への事業拡大も計画しているという。

AdReadyのシステムでは800のディスプレイ広告用テンプレートが用意されており、自身でデザインを設計してWebブラウザベースのツールで自由にカスタマイズできる。また支払いモデルも1クリック単位(CPC)や1,000PV単位(CPM)の2種類が用意される。