財務省と内閣府は6月22日、2009年4-6月期の法人企業景気予測の調査結果を発表した。同発表によると、大企業・中堅企業・中小企業のすべてにおいて、自社のBSI(景況判断指数)と国内のBSIが大幅に改善していることがわかった。大企業については、10-12月から上昇に転じると予測している。
前回(1-3月)の調査結果と今回の調査結果を比べると、大企業の自社のBSIはマイナス51.3からマイナス22.4に、中堅企業はマイナス51.3からマイナス37.0に、中小企業マイナス52.9からマイナス49.6に、上昇している。同様に国内のBSIについても、大企業はマイナス74.6からマイナス26.7に、中堅企業はマイナス76.4からマイナス46.5に、中小企業はマイナス74.7からマイナス61.5に上昇している。いずれも大企業の改善の幅が大きい。
見通しについては、7-9月は全産業で下降超となっているが、10-12月は大企業のみ全産業で、自社のBSIがプラス8.7、国内のBSIがプラス6.5と、上昇に転じると予測している。業種別に見ると、大企業の自社のBSIは製造業がプラス17.3、非製造業がプラス3.8、また、大企業の国内のBSIは製造業がプラス14.1、非製造業がプラス2.0と、製造業のほうが改善幅が大きくなっている。
ただし、雇用については全規模・全産業において依然として過剰気味という結果が出ている。12月末までの見通しについても、大企業と中堅企業の非製造業以外は、過剰気味と回答している。