本企画では、仕事一筋のビジネスマンたちにとって厄介なタスクの1つであるお土産選びを、楽しいイベントへと変えてもらうべく、各地の名産品を知り尽くす方々にオススメのご当地土産を教示してもらう。今回は、前回に引き続き北海道がテーマ。オフィス向けとは言えないかもしれないが、一発狙いのお土産として期待できる商品を紹介しておこう。
なお、今回も前回同様、北海道のアンテナショップ「北海道どさんこプラザ」の副店長 干場季里子氏に紹介をお願いしている。
北海道出身者はだれでも知っている!
- 東洋水産「やきそば弁当」
「やきそば弁当」。この名を聞いて「なにそれ?」と言わない人は、おそらく北海道出身である。
それくらい北海道では馴染み深く、他県では馴染みが薄い商品が「やきそば弁当」だ。
やきそば弁当は、東洋水産が北海道限定で販売しているインスタント焼きそば。通常のインスタント焼きそばでは捨ててしまう"麺のゆで汁"で付属の粉末を溶き、中華スープとして飲むのが大きな特徴。アンテナショップなどを除くと北海道以外では販売されていないので希少感は抜群だ。
話の種になることは間違いなし。ちょっとした雑学を提供するお土産として重宝するはずである。シリーズ商品としてさまざまな味が用意されているので、渡す相手の好みに応じて買い分けると、さらなるポイントアップが見込めるだろう。
期間限定のしゃっきりホワイトアスパラガス
- クレードル興農「チルドホワイトアスパラガス」
ホワイトアスパラガスというと、缶詰に入った"ふにゃふにゃ"したものを想像する方が多いのではないだろうか。その常識を打ち破り、"しゃっきり"したホワイトアスパラガスとして売られているのがクレードル興農の「チルドホワイトアスパラガス」である。
チルドホワイトアスパラガスは、鮮度が落ちやすいホワイトアスパラガスを温水殺菌して袋詰めしている。長期保存には向かず、収穫が始まる5月中旬から7月くらいまでの期間限定で販売されている。
その特性から貴重な食材として喜ばれること請け合い。オフィスに置いておくには向かないが、料理好き社員のハートをわしづかみにするには持って来いと言える。
本格的な十勝豚丼を簡単に再現 - 丸三伊藤商店「豚丼名人」
北海道開拓当時にうなぎの代わりに食べられていたという十勝豚丼。その味を再現するためのタレが「豚丼名人」だ。
うなぎのタレが基本で、クセがなく、豚肉の臭みやにがみを消せるという特徴がある。また、調理の際には、豚丼名人をフライパンに入れてから豚肉を焼くかたちになるため、余分な油を使わずにすむという。
北海道清水町にある「ドライブインいとう」というお店の人気メニュー「豚丼」で実際に使われている豚丼名人。十勝豚丼がお手軽に作れるこの商品は、豚肉好きの食いしん坊にうってつけのお土産だ。
珍丼第2弾!さんま丼 - 近海食品「炭焼 さんま丼の具」
さんま丼……。なんだか、どこかで食べたことがありそうな名前だが、実際はほとんどの人が初めてであろうこの丼。その具を、レトルト食品として提供するのが近海食品の「炭焼 さんま丼の具」である。
中には厚岸産のサンマを炭火で焼いたものが真空パック状に詰められている。味は、十勝豚丼同様、うなぎの蒲焼に似たものになっているという。
お湯で温めてごはんにのせるだけで、あっという間に丼飯のできあがり。不精の独身者に精力をつけてもらうのに最適だ。
じゃがいもベースのもちもち皮が特徴 - 佃善「じゃが豚」
さまざまなテレビ番組で取り上げられ、現在人気上昇中の北海道土産が佃善の「じゃが豚」である。
「じゃが豚」は、中華まんをヒントに誕生した食品で、じゃがいもをベースに作られたもちもちの皮が大きな特徴。中身は、豚肉、きゃべつ、にら、たまねぎを混ぜ合わせた餃子のような具材で、いずれも北海道産のものが使用されているという。
煮たり、蒸したり、スープカレーに入れたりと、用途は豊富。その独特の食感で、印象に残ることは間違いなし。女性社員から「あのお土産おいしかったですよ」、なんてうれしい報告も期待できるかもしれない。
お酒のおともに最適 - ニセコフロマージュ「クリスピーチーズ」
最後は、ニセコフロマージュの「クリスピーチーズ」だ。
フロマージュとは、フランス語でチーズを意味する単語。つまり、ニセコフロマージュは、スキー場で有名なニセコ町に拠点を構えるチーズ専門の工房なのである。
ゴーダチーズを乾燥させてかりかりに仕上げたこの商品は、「お酒のおともにぴったり」(干場氏)。"三度の飯より酒が好き"なあの人たちに贈ってしまうと、出張の度にうるさく頼まれる、といった事態に陥りかねないので注意しよう。