米航空宇宙局(NASA)は6月17日(米国時間)、同日予定していたスペースシャトル「エンデバー号」(STS-127)の打ち上げを延期すると発表した。外部燃料タンクへの燃料充填中に水素ガスベントラインにリークが発見されたためとしている。
気になる打ち上げの予定だが、6月22日から7月10日の期間は、太陽ベータ角が60度以上になり、シャトルと国際宇宙ステーションのドッキング時の軌道上の熱環境が悪化するため、その後の7月11日以降になる。
今回のリークは、シャトル発射の際、過剰な水素ガスを外部に排出するベントラインシステムで見つかったもので、6月13日の打ち上げを延期させたリークとほぼ同じと見られている。
STS-127のミッションコマンダーであるMark Polansky氏はTwitterで「宇宙飛行は予定通りにはいかないということをあらためて思い知らされる(It's a reminder that spaceflight is NOT routine. )」とつぶやいている。