米国航空宇宙局(NASA)は、液体水素燃料タンクの燃料充填中に、水素ガスベントラインにリークを発見したために6月13日の打ち上げを中止していたスペースシャトル「エンデバー号」(STS-127および「きぼう」船外実験プラットフォーム、船外パレットの組立てミッション(2J/A))の打ち上げ日を、米国東部夏時間6月17日(水)5時40分(日本時間6月17日(水)18時40分)に再設定している。

水素ガスベントラインは、余分な水素ガスを射点から安全に排出するためのシステム。NASAのエンジニアにより、水素ガスベントラインと外部燃料タンクの接続部であるGUCP(Ground Umbilical Carrier Plate)の交換などが進められており、修理作業は6月16日15時(日本時間6月17日午前4時)までに終わる予定だ。

NASAのエンジニアによるGUCPの交換作業の様子

今回の2J/A(STS-127)ミッションで、日本実験棟である"きぼう"のすべての構成要素が打ち上げられ、完成することとなる。また第18/19/20次長期滞在員として2009年3月より国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在している若田光一宇宙飛行士が帰還する予定。

なお、NASAでは、6月17日の打ち上げ時の天候は良く、打ち上げ可能確率は80%程度としている。同打ち上げの様子は、NASA TVでの中継が予定されているほか、宇宙航空研究開発機構(JAXA)でも宇宙教育テレビにて、解説を交えた打ち上げ模様の生中継を予定している。