Windows Server 2008 R2(以下、2008 R2)の新機能については、すでに前編、と後編に分けてお伝えしているが、6月10日、マイクロソフトは「高添はここにいます」のブログでもおなじみの、高添修氏によるプレス向説明会を開催したので、今回はそこで解説された2008 R2の新機能を紹介する。

説明あたったデベロッパー&プラットフォーム統括本部 エバンジェリストの高添修氏がまず説明したのが、2008 R2によるサーバ資源の効率的な利用について。

デベロッパー&プラットフォーム統括本部 エバンジェリスト 高添修氏

Windows Server 2008 R2では、何も動作させていないアイドル時のメモリ使用量が、Windows Server 2003やWindows Serve 2008(リリース時)と比べて低減されているほか、低稼働時の電力使用量も削減できているという。これについて高添氏は、メモリ使用量については、余計なものは何も入れず、必要なときに入れるというモジュラーアキテクチャによるもので、省電力については、マルチコアCPUにおいて低負荷時により少ないCPUに処理を集約させて行うコアパーキングや、低負荷時にCPUのPステートを変え、駆動周波数を抑える処理を行うなどによるものだと説明した。

Windows Server 2003(青)と2008 R2(緑)の電力消費量の違い

低負荷時に処理を少数のプロセッサに集約するコアパーキング

CPUのPステート変更による消費電力の削減