Analog Devices(ADI)は、ライティング・マネジメント・システム(LMS)製品のラインナップを拡充し、新たなチャージポンプ構成のデバイスファミリの第1弾製品となる白色LEDバックライト・ドライバ「ADP8860」を発表した。すでにサンプル出荷を開始しており、米国での販売価格は1,000個受注時で1.70ドルとしている。
同製品は、1.7Vから3.3VのI/O動作をサポート。周囲光センシング、高度プログラマブルレジスタ設定、フェーディングや調光オプション機能などを備えており、デバイスの設定により周囲光レベルを自動的に検出し、照明条件の変化にしたがったバックライトの輝度調整が可能だ。
また、LMS機能により照明レベルの変化にあわせて必要 な最小のLED電流を自動的に決定し、調節することができるため、さまざまな条件下で、同じライティング電流を用いる従来のチャージ・ポンプ・デバイスと比べて、最大50%の消費電力削減が可能となる。加えて、LMS機能は、条件設定されたデバイスが自立して動作するため、プロセッサの関与を最小化するのにも効果があり、充電間隔を延長することができ、バッテリ使用可能時間を最大35%延長することが可能だ。
さらに、LEDを並列接続で制御でき、最大7個のLEDの制御が可能(それぞれの電流値は、6個は最高30mA、1個は60mAとなる)なほか、高精度調光およびフェードイン/フェードアウト機能を備えており、最小/最大電流およびフェードイン/フェードアウト時間を実現するための独立したLED制御が可能となる。これにより、CPUはフェードイン/フェードアウトのタスクに影響を受けることなく電力の節約が実現できるようになるという。