NTTデータ経営研究所は6月16日、同社が主催する「カーボンオフセット・プロダクツ・プロジェクト」が、6月21日に千葉県印西市で稼働を開始するコープネット事業連合の「印西冷凍センター」において、排出されるCO2をカーボンオフセッによりゼロとする「CO2排出量ゼロ冷凍センター」を実現すると発表した。

同センターは、「CO2排出量を増加させることなく事業拡大を図る」というコープネットの経営方針に従い、2009年度のエネルギー使用量見通しから推計される、7,150トン相当のCO2排出量の京都クレジット(CER、京都議定書で規定されている途上国において実施されるCO2削減プロジェクトにより獲得される排出権)を事前償却することで、稼働時からCO2排出量ゼロを実現する。

昨年に埼玉県草加市と千葉県千葉市に出店したカーボンオフセット・ショップと同様、2009年度の事業活動が終了した後に年間CO2排出量の実績値を算定し、CERの償却量に不足があれば次年度償却分に上乗せして調整を行い、2012年度まで継続的にカーボンオフセットを実施する。

コープネットは、今回のカーボンオフセットを実施するにあたり、丸紅より購入した中国・韓国における風力発電事業によるCERを主に活用している。CERを企業のCO2排出量削減にも活用するため、CER購入の費用はコープネットが全額負担している。

カーボンオフセット・プロダクツ・プロジェクトは引き続き、2009年度に埼玉・東京に出店されるコープネットの新店舗のカーボンオフセットを実施する予定。東京で出店定の新店舗は、太陽光パネルの設置やグリーン電力証書(第一約束期間の同店使用電力の約半分を購入済)の購入によりCO2排出量を最大限に抑えた店舗だが、さらにCERでオフセットして「CO2排出量ゼロ店舗」とする。

カーボンオフセットでCO2排出量をゼロとするコープネット事業連合の印西冷凍センター