Freescale Semiconductorの日本法人であるフリースケール・セミコンダクタ・ジャパンは、「ZigBee RF4CE」仕様の実装の成功によりZigBeeアライアンスからゴールデン・ユニットの認証を受けたことを発表した。

ZigBee RF4CE仕様は、免許を必要としない2.4GHzの周波数帯を使用するIEEE 802.15.4 MAC/PHYの無線技術をベースとし、低消費電力と瞬時の応答を実現する。また、2.4GHzを使用する他の無線技術との共存をより容易にするチャネル・アジリティ、シンプルなセキュリティ設定と構成が可能な、無指向性で高信頼性な双方向無線通信である。

ZigBeeアライアンスでは、仕様および公開アプリケーション・プロファイルの現行の方針に従った検査プログラムを次の四半期に開発する予定としており、検査プログラム完成後は、ZigBee RF4CE仕様に基づく公開アプリケーション・プロファイルを使用する製品を公認の検査機関に提出して認証を受けることが可能になる。

今回認証のための独自試験を行ったのは、「NTS Corporation」、「TRaC Telecoms & Radio」、および「TUV Rheinland」の各社。ZigBeeアライアンスは、将来のZigBeeRF4CE製品の最高の品質標準を保証するためにすべての新しい仕様に対してゴールデン・ユニットの認証を求めているほか、標準に基づいたプラットフォームを開発することで相互運用性が強化され、ZigBee RF4CEの業界への導入が拡大するとしている。

なお、Freescaleでは、2009年の民生用電子機器向けIEEE 802.15.4ベースのRFトランシーバ出荷台数は400万個と予測しており、新しい標準により、ZigBee RF4CEの出荷数は急激に増大することを期待。2012年までに、ZigBee RF4CE技術を採用する製品の年間出荷数は1億6,000万個を超すと予想している。