NTTデータは6月11日、同社が2003年より開発を行ってきたLinuxのセキュリティ拡張機能「TOMOYO Linux」が、Linuxカーネルの最新版「Linux 2.6.30」に正式に採用されたと発表した。
TOMOYO Linuxの特徴は、管理者が自動学習機能によって短期間で自身のシステムに適した設定ファイルを得られ、設定ファイルの内容・エラーメッセージの形式がわかりやすいなど、管理者が簡単に使いこなせるための機能が豊富な点。
同社はTOMOYO LinuxのLinuxカーネルの正式採用を実現するため、2007年の6月から15回に及ぶ提案を行い、また国際会議でカーネル開発者に機能の内容と必要性を訴え続けてきた。今回の採用はLinux標準のセキュリティ機能として世界で3番目、日本で初めてとなる。
今後同社は、組込み機器を含め、TOMOYO Linuxの機能の適用領域についてパートナーを求め、検討と開発を行う一方、商用用途での利用を増やすために教育サービス・サポートについて検討していく。