米Tektronixの日本法人である日本テクトロニクスは6月11日、同社のオシロスコープ「DPO/DSA70000B」シリーズおよび「DPO7000」シリーズ向け第3世代DDR解析ソフトウェア「オプションDDRA(Opt. DDRA)」を発表した。これにより、DDR、DDR2、DDR3、LP-DDR、GDDR3のすべてのスピードおよび物理レイヤとデジタル・ドメインの両方に対応可能となる。
また、DDR3メモリ設計におけるプロービングのためのNexus Technology製BGAコンポーネント・インターポーザも併せて発売される。価格はDDR3 BGAチップ・インターポーザ「NEX-DDR3MP78B」シリーズが18万6,000円(税別)から、DSA/DPO70000シリーズ共通オプション「Opt. DDRA DDR解析オプション」が45万8,000円(税別)から、となっている。
Opt. DDRAは、JEDECのDDR2、DDR3(JESD79-3C、JESD79-2E)で規定されている重要な仕様であるディレーティング測定をサポートしているほか、スルー・レートを測定するだけでなく、ディレーティングを計算し、パス/フェイル・リミットを自動的に調整することができる。
一方のオシロスコープ、ロジック・アナライザ用のBGAコンポーネント・インターポーザは独自のソケット・デザインを採用しており、基板に簡単に取り付けることが可能。これにより、特性/マージン・テストの際にメモリ・コンポーネントを簡単に交換することができるようになっている。
また、基板の再加工が必要ないため、ダウンタイムを抑え、開発時間を短縮することができるほか、BGAボール近くのすべての信号ラインに100Ωの抵抗を組み込んでいるため、高い信号忠実度を実現している。ソルダ・チップとTriModeプローブ「P7500」シリーズもしくはロジック・アナライザ用プローブ「TLA7000」シリーズと組み合せることで、同インターポーザはプロービング・システムの一部となり、1600MT/s以上のデータ・レートの信号を取り込むことが可能になるという。