シスコシステムズは4日、慶應義塾と共同で実施していたIPv6対応シスコユニファイドコミュニケーションマネージャのフィールドトライアルを完了したと発表した。

今回のトライアル環境では、IPv4/v6デュアルスタックの慶應義塾ネットワークにIPv6対応シスコユニファイドコミュニケーションマネージャを2台接続し、1台を慶應義塾インフォメーションテクノロジーセンター本部、もう1台を三田キャンパス内に設置した。また、IPv6対応IP Phoneとして、Cisco Unified IP Phone 7975Gを10台、Cisco Unified IP Phone 7945Gを5台、Cisco Unified IP Phone 7911Gを5台慶應義塾インフォメーションテクノロジーセンター本部、三田キャンパス、日吉キャンパス、矢上キャンパス、信濃町キャンパス、湘南藤沢キャンパスに設置した。さらに、公衆網と接続するためのVoIPゲートウェイとしてCisco ISR 2800シリーズが1台接続された。

テスト項目は、デュアルスタックIP Phone間のIPv6での通話、IP Phoneと公衆網加入電話との通話、IP Phoneの保留機能、IP Phoneの転送機能、およびIP PhoneのN者会議機能(テスト時は5者会議を実施)の5点。フィールドトライアルの結果として、慶應義塾インフォメーションテクノロジーセンター本部では、各IP Phoneの設定が容易なこと、通話の際の音質が良好だったこと、複数のユーザと同時に通話できることなどを高く評価している。