日立製作所は6月4日、デジタルサイネージ事業を強化することを発表した。同発表に伴い、デジタルサイネージのシステム構築と運用支援を行う「日立デジタルサイネージソリューション」を6月10日から提供を開始する。
同社は、デジタルサイネージプラットフォーム「MediaSpace」を提供しており、同プラットフォームを活用してクラウドコンピューティングを指向した「デジタルサイネージ」向けのSaaS型コンテンツ配信基盤、運用支援サービスを提供している。
MediaSpaceの最新事例として、イオングループの総合スーパー「ジャスコ」の関東圏30店舗の食品売場レジ付近に設置した液晶ディスプレイに向けて商品広告や地域情報を配信する「イオンチャンネル」が、6月1日から運用されている。
日立デジタルサイネージソリューションでは、日立の実績に基づくデジタルサイネージシステムの構築ノウハウと、「MediaSpace」などのデジタルサイネージプラットフォームを連携し、顧客の業種・業態に応じたデジタルサイネージのシステム構築から運用サービスまでをワンストップで提供する。
今後は、携帯電話など、さまざまなディスプレイ向けに最適化したコンテンツを連携させて情報提供する「つながるサイネージ」などを提供していく予定。