日本アイ・ビー・エムは6月3日、同社のx86サーバ「IBM System x」およびブレード・サーバ「IBM BladeCenter」向けに、50GBのNAND型フラッシュメモリを記憶素子とする外部記憶装置「IB M 50GB SATA High-IOPS ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)」の発売を開始した。

同製品は、製品内にデータ書き込みのためのバッファ領域を確保するなどの機能強化により、ランダムなデータ書き込み時の1秒当たりの入出力動作回数が1,000IOPS(入出力動作/秒)と、1万5,000回転のSASハードディスクドライブの約6倍まで向上している。また、ランダムなデータ読み書きの1秒当たりの入出力動作回数は2,700IOPSと、15,000回転SAS HDDの約8倍の入出力性能を達成している。

また、同製品には各記憶素子への書き込みを均等に分散させるIBM独自の制御アルゴリズムが実装されており、記憶素子の劣化の進行を遅らせ、使用寿命の延長が図られている。消費電力はHDDの約25%である2.1ワット時。

同製品は次の4タイプから構成され、いずれのタイプも容量は50GB、価格は31万5,000円(税込)。

製品名 対象機種
IBM 50GB SATA 3.5型 ホット・スワップ High-IOPS SSD EXP3000 (ServRAIDMR10M)
IBM 50GB SATA 2.5型 ノン・ホット・スワップ High-IOPS SSD BladeCenter HS21XM、BladeCenter LS22、BladeCenter LS42
IBM 50GB SATA 2.5型 ホット・スワップ・スリム High-IOPS SSD BladeCenter HS22、System x3550M2、System x3650M2
IBM 50GB SATA 2.5型 ホット・スワップ High-IOPS SSD System x3850M2、System x3950M2

IBM 50GB SATA High-IOPS ソリッド・ステート・ドライブ。左が3.5型、右が2.5型