米Microsoftは6月1日(現地時間)、E3(Electronic Entertainment Expo)にあわせて開催したプレスカンファレンスで、Xbox LIVEのビデオ配信サービスの強化、Facebook、Twitter、Last.fmなどとの提携を発表した。
Xbox LIVEのソーシャルエンターテインメント・ネットワークを通じたビデオ配信で、1080p/ 5.1ch品質の映像のインスタント配信がサポートされる。Microsoftは今秋から、Xbox 360を通じたビデオ配信サービスを"Zune Video"として展開する計画だ。現在のXbox LIVE Video Marketplaceの提供地域も拡大しており、オーストラリア、ベルギー、オランダ、スイスなど10カ国が加わって合計18カ国になるという。プレスイベントではほかにも、Skyのライブ放送/オンデマンド放送サポート、SkyとNetflixで最大8人のXbox LIVEメンバーが同じ映画を同時に鑑賞できる「Xbox LIVE Party」などを発表した。
このように、Xbox 360をハブにしたビデオ配信サービスが充実する中、「よりソーシャルな環境で映画やTVの情報を共有できるようにする」ためのソリューションとしてFacebookおよびTwitterと提携した。Xbox LIVEのインタフェースを通じてTV上で、Facebookにおける友人のステータスアップデートや写真などを共有し、Twitterフィードを確認できる。またFacebook Connectを用いて、対応ゲームから直接スクリーンショットやアップデートをFacebookにポスト可能だ。
Last.fmはXbox LIVEのゴールドメンバーに無料提供される。ユーザーごとにカスタマイズしたネットラジオを通じて数百万の楽曲を楽しめる。
iPodとZuneを比べるとMicrosoftは大きな差をつけられているが、Appleが苦戦しているApple TVに対しては、Netflixとの提携以来Xbox 360が着々とリードを広げている。提携サービスの増加は、リビングルームのデジタルエンターテインメントにおけるXbox LIVEの勢いを示すものだ。