Freescale Semiconductorの日本法人であるフリースケール・セミコンダクタ・ジャパンは5月29日、ネットワーキング、産業、およびメディア処理アプリケーションを中心とした市場向けに電力管理機能搭載プロセッサ「MPC8535E」を発表した。すでにサンプル出荷中で、サンプル価格は1万個購入時で、参考価格60ドルとなっている。
同製品は、同社のエネルギー管理やパワー・マネジメントの技術を実装した「Energy Efficiency製品」に位置づけられており、「Power Architecture」テクノロジに基づく「e500 V2」コアをベースとするSoCで、各32KBのL1命令キャッシュおよびデータキャッシュ、512KBのL2キャッシュを内蔵している。
また、最大1.25GHzのコア周波数に対応し、DDR2とDDR3のサポート、x8の設定が可能な3つのPCI Expressコントローラ、SD/MMCメモリ、およびSATA、デュアルUSB、I2C、SPI、PCIバスなど、主要なインタフェースとペリフェラルの統合によりシステム・コストの削減が可能となっている。
さらに、上位品である「MPC8536E」とピンおよびパッケージ互換で提供されており、将来、性能向上やペリフェラルの追加が必要となった場合にMPC8536Eへの移行が容易となっている。