IPAは5月26日、今年4月19日に実施した「平成21年度春期情報処理技術者試験」のうち、ITパスポート試験、基本情報技術者試験、初級システムアドミニストレータ試験の結果を発表した。

各試験の概要は以下のとおり。

試験名 応募者数 受験者数 合格者数 合格率
ITパスポート試験 46,845名 39,139名 28,540名 72.9%
初級システムアドミニストレータ試験 27,823名 20,655名 6,896名 33.7%
基本情報技術者試験 90,752名 64,544名 17,685名 27.4%

これらのうち、ITパスポート試験は今回から開始された試験。10代から80代まで幅広い層から応募があったという。なかでも、若年層の応募割合が高く、23歳以下の応募者が約4割を占めており、最も多かったのは17歳の4,091名となった。ただし、応募者の平均年齢をみると、29.2歳と、基本情報技術者試験の26.4歳、初級システムアドミニストレータ試験の28.0歳よりも高くなっている。最年少合格者は13歳、最年長合格者は82歳、満点(1,000点)獲得者は2名という結果だった。

IPAでは、ITパスポート試験について「これまで情報処理技術者試験の未経験者が応募者全体の約7割を占めており、今後、IT人材のすそ野を広るため、この試験が社会全体のITリテラシを高めていく役割を果たすものと考えています」とコメントしている。