伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)、日本オラクル、日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)は5月26日、オラクルのインメモリ・データグリッド製品「Oracle Coherence」と日本HPのブレードサーバ「HP BladeSystem」を活用した、インメモリ・データグリッド分野における協業を強化すると発表した。

インメモリ・データグリッドとは、複数ハードウェアから構成されたサーバ群で仮想的な共有メモリ領域を確保して、クライアントからの透過的なアクセスを実現した状態で大量のデータを高速処理する技術のこと。

3社は、金融機関やオンラインストアなど、リアルタイム性と可用性を確保した状態で大量のトランザクションを高速することが求められている顧客に、Oracle CoherenceHP BladeSystemを組み合わせたソリューションを提案している。

3月下旬から4月下旬の1ヵ月間、CTCの総合検証センター「CTCテクニカルソリューションセンター」で、最大32ノードのHP BladeSystem c7000上でOracle Coherenceの検証を行い、Oracle Coherenceのパラレル処理により、スループット性能がリニアに向上することが確認されたという。

同検証では、システム構築、運用監視手法の体系化作業も行っており、顧客のシステム環境やニーズに応じた最適なインメモリ・データグリッドを提供することが可能。検証結果の詳細はホワイトペーパーとして6月1日(月)より提供される。

HP BladeSystem c-Class c7000エンクロージャ