「IT投資が冷え込むなか、我々はこの四半期で新しい顧客を数多く獲得した」とするMark Benioff CEO

米Salesforce.comは21日(現地時間)、2009年4月30日に期末を迎えた2010会計年度第1四半期の決算を発表した。

2010会計年度第1四半期の売上は、前年同期比23%増、前期比5%増となる3億490万ドル。そのうち、サブスクリプションとサポートによる売上は前年同期比25%増、前期比6%増となる2億8,180万ドル、プロフェッショナルサービスとその他による売上は前年同期比4%増、前期比1%減となる2,310万ドル。

GAAPベースの希薄化後1株当たりの利益は約0.15ドル。これには、2,170万ドルの株式配当費用と260万ドルの発表済みの買収に関わる無形資産減価償却費用が含まれている。

営業活動によるキャッシュフローは、前期を7,600万ドル上回る、前年同期比17%増の9,800万ドル。期末時点での総キャッシュは、前期から1億100万ドル、前年から2億3,300万ドル贈となる9億8,400万ドル。2009年4月30日時点でのバランスシート上での繰延歳入は、前年同期比17%増、前期比8%減となる5億4,900万ドル。

2010会計年度第2四半期の見通しは、売上が3億1,200万ドルから3億1,300億ドル程度、GAAPベースの希薄化後一株当たりの利益は0.14ドルから0.15ドル程度。株式配当費用は2,210万ドル、発表済みの買収に関わる無形資産減価償却費用は220万ドル。なお、GAAPベースの希薄化後一株当たりの利益に計上される株式数は約1億2,600万株、GAAPベースの税率は約43%、利子などの雑経費は50万ドルと予想されている。

今回の決算発表に伴い、2009年2月25日に発表された2010会計年度の売上予想の修正も行われた。修正後の2010会計年度の見通しは、売上が下方修正されて12億5,000万ドルから12億7,000万ドル程度、GAAPベースの希薄化後一株当たりの利益は上方修正されて0.59ドルから0.60ドル程度。株式配当費用は9,000万ドル、発表済みの買収に関わる無形資産減価償却費用は930万ドル。なお、2010会計年度のGAAPベースの希薄化後一株当たりの利益に計上される株式数は約1億2,700万株、GAAPベースの税率は約43%、利子などの雑経費は200万ドルと予想されている。