宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5月21日、月周回衛星「かぐや(SELENE)」を予定通り、月の表面に落下させることを決定した。

南緯63度、東経80度を中心にした緯度5度、経度10度四方のクレメンタイン画像(出所:JAXA)

落下予測日時は2009年6月11日3時30分(日本標準時)で、落下予測場所は東経80度、南緯63度、月の表側のGILLクレータ付近としている。

「GILLクレータ」(南緯63.9度、東経75.9度 直径66km)付近の映像(出所:JAXA)

かぐやは、2007年9月14日10時31分01秒(日本時間)に打ち上げられ、高度約100kmの極・円軌道を周回する主衛星と、より高い楕円軌道を周回する2機の子衛星「おきな(リレー衛星)」「おうな(VRAD衛星)」で構成され、14種類のミッション機器を活用し、月の探査を行ってきた。

すでに"おきな"は2009年2月12日に月の裏側に落下しており、"かぐや"の月着陸により2008年11月1日より行ってきた後期運用も終了することとなる。