NTTデータイントラマートは、パートナー企業とともに、SaaSベンダーに対しサービス基盤やアプリケーションの提供を目的に「Ready & Go for SaaS」プロジェクトを立ち上げたと発表した。

同社では、システム構築基盤である「intra-mart」を提供しているが、最新版Ver.7ではSaaS向けの各種機能強化が図られたことから、「intra-mart」上で稼働するアプリケーションのSaaS化促進とそのビジネスモデルを構築するため、「Ready & Go for SaaS」プロジェクトを立ち上げた。

5月15日現在で25社のパートナーが参加表明しており、28種類のアプリケーションを提供する予定になっている。パートナーは、今後順次拡張していく予定だ。

これらのパートナーは、これまでそれぞれ単体でアプリケーションを提供してきたが、プログラムを修正し、「intra-mart」に対応することでSaaS基盤での提供が可能になる。

また、「intra-mart」に対応することで、アプリケーション間でLook&Feelの統一が図ることができるほか、取引先マスターや仕入先マスターなど、共通のマスターを利用するため、アプリケーション間の連携も可能になるという。

「intra-mart」基盤で提供するSaaSの特徴

そのほか、ユーザーの既存システムと連携も視野に入れ、連携モジュールも用意される。

NTTデータイントラマート マーケティング本部長 久木田浩一氏

NTTデータイントラマート マーケティング本部長 久木田浩一氏は、「現在のSaaSでは、ユーザーが使えるアプリケーションが少ないのが課題となっている。intra-martに対応することで、最小限の変更によって他社にはないSaaSを提供できる」と述べた。

当面はNTTグループのSaaS基盤上での展開を図るが、今後は他の基盤上への展開も視野に入れ、活動していく予定だという。また、将来的にはNTTグループが推進する「SaaS over NGN」上での展開も視野にいれていくという。

今後の展開

なお、SaaS事業者への提供価格は未定で、今後事業者と販売計画を組んだ上で個別に決定していくという。  

NTTデータイントラマート中山社長を中心に並ぶ、各パートナーの代表