フィルムアート社は、1964年から1974年にかけて刊行されていた『季刊フィルム』、『芸術倶楽部』のテキストをまとめた書籍『「芸術」の予言!! 60年代ラディカル・カルチュアの軌跡』を5月18日に発売する。価格は、2,835円。
本書は、映画をはじめとして、映像、アート、音楽、演劇、写真、建築など、60年代から70年代にかけてのさまざまなジャンルの「芸術の前衛」を模索した雑誌『季刊フィルム』、『芸術倶楽部』に掲載されたテキスト、座談会、インタビューを400ページの書籍としてアーカイヴ。60年代のジャパニーズカルチャー論をたくさんの図版とともに掲載する。
「第1部-ラディカル 60'sの海へ」、「第2部-文化の乱反射のなかに身をおいて」、「第3部-芸術の果て、表現の彼方」という3部構成の本書は、ジャンルを代表する面々が登場し、時代の熱気と喧噪をリアルに伝える。映画監督の松本俊夫、篠田正浩、大島渚、足立正生、デザイナーの粟津潔、杉浦康平、写真家から中平卓馬氏、桑原甲子雄、森山大道、その他、寺山修司、横尾忠則、赤瀬川原平、磯崎新、武満徹など錚々たる執筆陣が顔を揃えている。
6月4日には、刊行記念として松本俊夫氏と四方田犬彦氏によるトークセッション「映画から出発して世界に向かう--60年代カルチャー再考」が、ジュンク堂書店新宿店にて行われることになった。予約受付は、ジュンク堂書店新宿店7Fカウンターか、電話予約(03-5363-1300)にて。入場料は1,000円。