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4月で業務が変わり、第一線の現場職から管理職に転向した方も少なくないだろう。日本の企業組織にはスペシャリストの制度がないことが多く、大中企業では勤務年数や業績にしたがって管理職を命じられることが多い。他人に仕事を任せる、あるいは仕事を回す管理職という業務は、性格が向いていないと精神的に追い詰められやすいものでもある。
チームを管理する立場になったら気をつけるべきことはなにか、Alyssa Gregory氏がSitePointにおいて公開した次の文書が興味深い。
チームを管理する立場になった人が気をつけるべき内容が、AからZまで26項目に渡ってまとめられている。まとめられている内容を要約すると次のとおり。
- Acknowledge Good Work (いい仕事をしたなら褒める)
- Be Honest (仕事がうまくいってないことを通達するのは気が引けるが正直にちゃんと伝える)
- Communicate Effectively (効率のいいコミュニケーションを確立しておく)
- Don’t Throw Them Under the Bus (人は過ちを犯す。1つの間違いを原因にしてチームから仲間外れにするようなことはしない)
- Evaluate Performance (仕事の状況を常に評価する。結果的に次に何をすべきかがわかるようになる)
- Form Relationships (チームを管理するとはそこで働く人を知るということ。すべてを知る必要はないが、真に協力的な関係を構築することは大切)
- Give Credit Where Credit Is Due (賞賛すべきところでは賞賛する)
- Hire the Right People (もし人事の立場にあるなら、適切なスキルを持っているかの判断以外にも、チームプレーに向いているかを判断基準に加える)
- Identify and Share Goals (仕事の目的をチーム内でしっかり共有する)
- Just Delegate (最初はなかなか難しいことだが、チームメンバーを信用して必要な情報を与え、仕事を任せるようにする)
- Keep the Team Updated (業務内容は常に変化する。新しい情報はチームメンバーときちんと共有する)
- Listen to Feedback (チームメンバーそれぞれの技能に耳を傾ける)
- Monitor Work (仕事がうまくいっている場合でもチェックは欠かさず実施する)
- Never Miss the Celebration (忘れることなく褒めるべきときは褒める)
- Open Your Door (チームメンバーがいつでも快く相談にこれるように門戸を開いておく)
- Pay On Time (チームに価値を見出していることを見せる簡単な方法は時給を支払うこと)
- Quit Assuming (最初決めてかからずにチームメンバーに話を聞いてから決定する)
- Resolve Conflicts Immediately (なんらかの問題が発生した場合には迅速に解決する)
- Spell Out Expectations (期待していることをちゃんと明言しておく)
- Thank Them (ありがとう、とちゃんと伝える)
- Utilize Individual Skills (状況に応じて役割の変更や責務の拡大を実施する)
- Volunteer (部屋にこもってばかりではなく、プロジェクトに飛び込んでいく)
- Work for Improvement (うまくいっている場合でもまだまだ改善の余地はある)
- X Marks the Spot (マイルストーンの随所々々に報酬を用意しておく)
- Yell in Private (面前で過失を責めることはしない。そういった個人的なことは個室でおこなう)
- Zip It (衝動にかられて口走るまえによく考える)
リストには入っていないが、管理職だってときには過ちを犯す。間違えたときは素直に謝る、という項目を追加してもいいかもしれない。なおAlyssa Gregory氏はほかにもストレスを溜めないための13の方法、生産性をあげるための4つの方法、顧客を喜ばせる5つの方法など業務改善に関する記事を公開している。合わせてチェックしておきたい。