ジュニパーネットワークス マーケティング本部 エンタープライズ ソリューションマーケティングマネージャー アジア太平洋地区 近藤雅樹氏

ジュニパーネットワークスは5月12日、支店や拠点を多くもつ分散型企業向けのネットワークソリューション「スマート・ネットワーク」、およびそれを構成する新製品群を発表した。拠点が増えるごとに増大するITアプライアンスや複雑化するネットワークを統合されたセキュリティ環境の下で集中管理するソリューション。最大で「約半分のコストで5倍のセキュリティパフォーマンスを提供できる」(ジュニパーネットワークス マーケティング本部 エンタープライズ ソリューションマーケティングマネージャー アジア太平洋地区 近藤雅樹氏)という。

今回発表されたスマート・ネットワークの構成は以下の通り。

  • Network and Security Manager(NSM) … ネットワーク統合管理ソリューション
  • JUNOSソフトウェア … ジュニパー製品に標準搭載されているセキュリティ機能が組み込まれたOS
  • SRXシリーズ4製品「SRX100」「SRX210」「SRX240」「SRX650」 … セキュリティと拡張性に富んだサービスゲートウェイ
  • EXシリーズ4製品「EX2200-24T-4G」「EX2200-48T-4G」「EX2200-24P-4G」「EX2200-48P-4G」 … ギガビットEthernetスイッチ

分散型企業では、従業員数や営業拠点が増えるほど、それに伴ってリスクも分散され、増大する傾向にある。だがユーザは、コミュニケーションの頻度やデータ転送速度を低下させるような環境には耐えられない。また、事業規模の拡大は、管理すべきデバイスの増加を必然的に招く。一元管理できて、しかも扱いやすいインタフェースを備えたデバイスが求められることになる。そういった企業の要望を「低コストと高パフォーマンスで提供するのがスマート・ソリューション」(近藤氏)だという。

ジュニパー製品は「すべてのポートフォリオがJUNOSベースで動作し、その上で動くNSMにより、多くのデバイスを1台で管理することが可能」(近藤氏)になっている。今回新たに追加された新製品のうち、サービスゲートウェイのSRXシリーズ4製品は、最近多いWebコンテンツ経由の脅威からネットワークを防御する統合型脅威管理(UTM)と不正侵入防止機能が含まれている。また、ユニファイドコミュニケーションにも対応しており、接続方法やプロバイダの選択も自由に行える。レイヤ2/レイヤ3のスイッチング機能を搭載したEXシリーズ4製品は、キャリアクラスのネットワークを支店などでも利用可能にする低消費電力/低ノイズのEhternetスイッチ。10/100/1000BASE-Tを24または48ポートで提供する。

価格は「SRX210」が19万7,000円(税別)から、EX2200ラインは2010年第1四半期提供開始予定で48万円(税別)からとなっている。

SRX210

EX2200