独SAPは5月11日(米国時間)、温室効果ガス排出量の測定・最適化などの技術を開発・提供する米Clear Standardsを買収する計画を発表した。買収金額は非公開。自社の環境ソリューション「SAP Environment, Health, and Safety Management(EHS Management)」を強化する。

Clear Standardsは、環境への影響を測定・最適化・レポートする技術を提供する非公開企業。評価機能の「Clear Standards Assess」、分析の「同 Analyze」、計画・立案の「同 Act」の3つのアプリケーションを持ち、オンデマンドとWebベースを特徴としている。温室効果ガスの排出、電気使用量、水使用量、廃棄物などのデータを利用して、企業が環境への影響を包括的に把握できるようにし、意思決定や環境イニシアティブの推進につなげられるという。

SAPはClear Standards買収により、環境ソリューションを強化する。業務アプリケーションスイート「SAP Business Suite 7」やSAP EHS Managementのデータ、ビジネスプロセスとの連携を可能にし、CO2排出管理や環境対策の効率を改善するという。