米国のオンライン求人サイト「CareerBuilder」が行った調査で、アメリカ人労働者の5人のうち4人が現在の不況下における経済状況のストレスによる過食が原因で太ったと答えていることがわかった。
同調査は、2009年2月20日から3月11日にかけて、同社から委託を受けた調査会社のHarris Interactiveが実施。全米の18歳以上のフルタイム被雇用者4,435人を対象に行われた。
調査によると、「昨今の経済状況により1日あたりスナック菓子の摂取が増加した」と答えた割合は全体の1割を占めた。さらに、前職よりも体重が「10ポンド(約4.5kg)以上増えた」と答えた人は15%、「20ポンド(約9kg)以上増えた」という人も12%にのぼった。また、スナック菓子を食べる頻度では、67%が「少なくとも週に1回」と回答。さらに、「1日に2回」と答えた人がこのうちの24%を占めた。
一方、職場における体重増加対策として、回答者の多くがランチタイムや外勤の時間にジムなどのスポーツ施設を利用する効果を挙げた。しかし、会社の福利厚生としてこうした制度を提供しているのは25%で、実際に実行している人の割合はわずか9%にとどまった。
CareerBuilderの人材開発部門のバイスプレジデントのRosemary Haefner氏は「職場における体重増加は一般的なことであり、今日の経済環境の悪化や貧しい食習慣といったさまざまな要素が起因している。しかし、たとえば昼食を持参する、日中机から腰を上げてみる、自家用車や公共の交通機関を利用する代わりに歩いてみる、など、日常生活にちょっとした変化をつけることで、健康がもたらされるだけでなく、財政的な不安の一部の解消につながるでしょう」とコメント。加えて、仕事場における体重増加を防ぐための以下のTipsを紹介している。
バランスの取れた朝食を摂るための十分な時間を設ける
朝食を出社後に自席で摂るのではなく、自宅で済ますように心がけることにより、健康だけでなく時間の節約にもつながる。
水分をたくさん摂取する
水や健康飲料を自席に置いておき、いつでも手に取れるようにする。
食事の記録をつける
食事の内容を管理し、食習慣の改善を図る。
日常生活に軽い運動を取り入れる
階段の昇り降りや職場や通勤経路でできる限り歩くなど、数分でできるエクササイズを心がける。
ストレスをコントロールする
過労や過度なストレスを感じたら、定期的な運動や管理責任者に相談する。