計測機器の大手ベンダである米Agilent Technologiesの日本法人でアジレント・テクノロジーは5月8日、100MHz帯域で価格が20万円を切る低価格デジタルオシロスコープ「DSO1000Aシリーズ」の販売と出荷を開始すると発表した。同社のデジタルオシロ製品の系列では、ローエンドのポータブル品に相当する。これまで同社が販売していたデジタルオシロ「DSO3000シリーズ」の後継シリーズとなる。
"DSO1000Aシリーズ"は入力周波数帯域幅と入力チャネル数の違いによって6品種を用意。入力周波数帯域幅は60MHz/100MHz/200MHz。入力チャネル数は2チャネル/4チンネル。参考販売価格は15万4,463円~31万215円。
広視野角の5.7型カラーTFT液晶ディスプレイ(解像度はQVGA、タッチパネル機能なし)と10kポイント(4チャネル使用時)または20kポイント(2チャネル使用時)の波形メモリを搭載している。サンプリング速度は4チャネル使用時が最大1Gサンプル/秒、2チャネル使用時が最大2Gサンプル/秒である。入力信号の垂直分解能は8ビット。波形更新速度は400波形/秒(ベンチマークテストでは2400~3000波形/秒とアジレント・テクノロジーは述べている)。
電圧の最小値と最大値、平均値や波形の周期、周波数、立ち上がり時間、降下時間などの23項目の自動測定機能を有する。またトリガ条件を設定して取り込んだ波形を最大1000個までメモリに保存できる。それから、メモリに取り込んだ波形の全体と一部の拡大波形の両方を同時に表示するズーム機能を備える。さらにUSBのホストポートとデバイスポートを装備しており、PictBridge対応プリンタにデータや画面などを直接出力できる。
本体寸法は幅32.46cm×高さ15.78cm×奥行き12.92cm。本体重量は3.03kg。電源ケーブルとマニュアル(CD)、パッシブプローブが付属する。