米Gartnerは4月29日、2009年のアジア太平洋地域のネットブックの出荷は400万ユニットに達し、2008年の出荷の82%増になるだろうという予測を発表した。2010年および2011年には、ネットブックの成長率は20%以上の安定した数値になる見込みだという。
同社のプリンシパル・リサーチ・アナリストのリリアン・テイ氏は、「モバイル・ブロードバンドのコストの下落は、中国などで継続的に行われている3Gのサービスやサービスエリアの拡大と同様に、デスクトップPCのユーザーがモバイルPCに変更することを促すとともに、セカンドPCとしてネットブックの購入を刺激するだろう」と分析している。
また、同社は景気後退も2009年におけるネットブックの需要を掘り起こしたと分析。ネットブックの低価格性は、購入者に対し、スタンダードのノートPCのライフサイクルを拡張し、道路などモバイルでWebにアクセスするための追加のデバイスとしてネットブックを検討することを促しているという。
東芝、Hewlett-Packard 、レノボ、デル、サムスン、富士通シーメンスといった主要なPCベンダーは、2008年後半よりネットブック市場に参入しており、ASUSやAcerといったネットブックベンダーから市場を奪取する機会を迎えている。同社は、ネットブック市場がすぐにベンダー、モデル、価格において過剰になると見ている。