デジタルハリウッド大学大学院生の古新舜監督はこのほど、短編映画『Koganeyuki』のDVD発売記念イベントをアップルストア銀座にて開催した。

現役のデジタルハリウッド大学大学院生であり、同作品の監督を務めた古新舜監督(左)。ビデオレターで登場した主演の倉科カナ(右)。同作品はiPhone用のシネマフォトブックとしても発売されることが決定しているとのこと

撮影時に38度の高熱を出しながらもしっかりと演技をこなしたという主演の倉科カナはビデオレターで登場し、同作品について「この作品は私がデビューして2年目に撮影した作品です。映像がきれいなことはもちろんのこと、万葉集の良さが詰まった作品になっています。見終わった後には万葉集っていいなと思っていただけるはずです」とコメントした。また編集前のメイキング映像を用いて古新監督は、CGと合成するベースとなる映像の撮影方法や、映画撮影では丸1日かけて撮影した映像が映画本編の約5分程度の映像にしかならないこと、監督が実際に住んでいる部屋をロケ地として使用したこと、ロケ地の急な変更などの制作段階でのトラブルについてなどを語った。

そのほか、古新監督が映像制作を行う際に使用している映像編集ソフト「Final Cut Pro」の簡単な講習も行われた。そのなかで色補正に用いるカラーレーディングアプリケーション「Color」について古新監督は「今まで色調整は非常に困難でした。しかしこのソフトを使うことにより、細かい色調補正などが容易にできるようになりました」と絶賛した。

Final Cut Proの作業画面(左)とColorの編集画面(右)

イベントの後半には歌手の小田あさ美も登場し、映画『Koganeyuki』の主題歌である「指輪」を含む2曲を披露。現在、古新監督は1話30分で全6話からなる自主制作映画『幸せ物語』を制作中で、今後は長編映画も制作していきたいと語った。

映画『Koganeyuki』の主題歌である「指輪」を熱唱した歌手の小田あさ美