NECエレクトロニクス、ルネサス テクノロジ、日本電気、日立製作所、三菱電機の5社は4月27日、NECエレクトロニクスとルネサスの事業を統合する方針を固め、統合条件に関する協議を開始することで合意したと発表した。
NECエレクトロニクスは、NECの半導体事業を独立させるかたちで平成14年に設立された企業。デジタル民生向けのソリューションに強みを持ち、平成20年度には6877億円の売上をあげている。
一方、ルネサスは、日立製作所の半導体事業と三菱電機の半導体事業の統合により平成15年に誕生した企業。携帯電話や自動車向けのソリューションに強く、平成20年度の売上は9505億円を計上している。
統合後の新会社は、マイコン、システムLSI、個別半導体という3つの製品群を持ち、半導体全体では世界第3位の会社になるという。今後は今年7月末に契約を締結し、来年4月1日を目処に事業統合を進める予定。なお、協議は、上場を維持することを前提に進められ、商号、本社所在地、代表者、役員構成、資本金、総資産、統合後の業績見通しなどについてもこれから検討が行われる。