F5 ネットワークスジャパン 代表取締役社長 長崎忠雄氏 |
F5 ネットワークスジャパンは4月23日、アプリケーション配信製品群の新版「BIG-IP v10」を発表した。
BIG-IP v10は、アプリケーションを安全、高速、安定的に配信するためのネットワーク製品。新版では、同社が提供するアプリケーション・トラフィック管理システム「BIG-IP Local Traffic Manager」、アプリケーションファイアウォール「同 Application Security Manager」、Webアプリケーションアクセラレータ「同 WebAccelerator」を1つの筐体上で統合できるようになったほか、「iSessions」という機能を搭載し、WANをはさんで対向設置したBIG-IP間での高転送レート/低帯域幅消費の暗号化通信が可能になった。
米F5 Networks プロダクトマネジメント担当 シニアディレクター ジェイソン・ニーダム氏 |
また、重複したIPアドレスの利用などを可能にする「ネットワーク仮想化」機能や、サードパーティ製の認証製品を活用してBIG-IPのユーザー管理とは切り離して管理者権限を設定できる「管理者権限仮想化」機能を搭載し、管理コストの削減を図っているうえ、CPU、メモリ、コネクション、スループットといったシステムパフォーマンスの情報を一覧できる「ダッシュボード」を追加し、ネットワークの状況をリアルタイムに可視化できる環境を整備している。
同社は、今回の発表に併せて、BIG-IP v10のハイエンドモデル「BIG-IP 8900」を新たに投入することも発表した。同製品は、クアッドコアのCPU2基を搭載し、従来の最上位機種「BIG-IP 6900」の倍にあたる12Gbpsのスループットを実現したモデルで、2000万円台販売される予定だという。