富士通は4月23日、UHF帯RFIDタグの一種であるソフトリネンタグの機能を強化した。出荷は即日開始される。

今回発表された新型ソフトリネンタグは、クリーニング時の水・熱・圧力・薬品などへの耐久性はそのままに、サイズを40%、重さを50%、小型・軽量化し、さらにゴム系素材を使用して柔軟性を高めたもの。同社は、クリーニング時の洗濯・乾燥・アイロンのすべての工程を200回以上繰り返しても使用可能としている。

また、市販の熱圧着シートによる熱圧着でのタグ取り付けに対応し、タグの取り付けコストなどを削減することで従来のソフトリネンタグより初期導入コストを約4割削減できる。同社では、主な取り付け対象として、ホテル、アミューズメントパーク、病院、クリーニング工場などで使われるユニフォーム、作業着、リネン類、モップ、麻袋などの繊維製品を挙げている。

同社では、3年間で5,000万枚の販売を目標としている。

本体サイズは55(W)×10(D)×1.6(H)mm、重量は1g。適用規格はISO/IEC 18000-6 TypeC(EPC Gen2)準拠、EPCコード領域は96bit、読み取り距離は国内向けが952~954MHz(4W eirp)で150cm、海外向けが902~928MHz(4W eirp)で130cm、865.6~867.6MHz(2W erp)で100cm。使用環境は-20度から50度、10%から95%RH、保存環境は-40度から55度、8%から95%RH、耐用年数はクリーニングサイクル200回、もしくは3年の短い方。

富士通の新型ソフトリネンタグ