Anthony Goubard氏がJavalobbyにおいてThe Top 10 Unused Features in Javaというタイトルのもと、Javaで使われていない機能を紹介している。Javaの歴史を感じられるおもしろい記事だ。紹介されている使われていない機能を簡単にまとめると次のとおり。
- アサーション。Javaに欠けている機能としてアサーションが導入されたが、実際のところ使われていない
- Java 6 API - Appleが32ビットプラットフォームに対するJava 6サポートしなくなったため、Java 5レベルのAPIを使いつづける必要がでている
- MIDIライブラリ。CORBAとともに削除してほしい、モジュラーJREの登場後はぜひとも読み込まれてほしくないAPIナンバーワン
- javax.accessibilityおよびaccessibility。Swingは多くの作業をおこなってくれるが、すべてを担当してくれるわけではない
- CORBA。Java APIから削除したいAPIの第一候補
- Applet。登場してから順調に使われなくなっている。ただしJava SE 6 update 10の登場でまた返り咲くかもしれない
- binディレクトリに含まれているjavah.exeやjavadoc.exeなどのexeファイル。AntやMaven、IDEが代わりに使われている
- AppletやWebstartにおけるクラスローディングや遅延ロードを可能にするために導入されたインデックスJarsだがあまり使われていない
- Personal JavaやJavaOSなどのJava派生物
- const, gotoはJavaキーワードだが何もしないし、それ故に使われていない
Javaが提供する機能やAPIは実に多岐に渡っている。過去、その必要性が叫ばれて導入された機能でも、実はあまり使われていないということも多い。Appletのように登場当時はもてはやされたものの、次第に使われなくなった技術もある。