アイ・ティ・アール(以下、ITR)は4月20日、国内ネットワーク・アプライアンスの市場規模/動向調査レポート「ITR Market View: ネットワーク・アプライアンス市場2009」の販売を開始。その一部を公開した。
同レポートは、企業向けルータ、企業向けスイッチ、レイヤ4-7スイッチ、WAN高速最適化機器、企業向け無線LANの5分野のネットワーク・アプライアンス製品を対象したもの。国内31ベンダーの製品を網羅している。
2008年度の国内ネットワーク・アプライアンス市場で大きな動きが見られたのがWAN高速最適化機器の分野。前年比26.5%増の43億円(出荷金額ベース)にまで拡大した。内訳を見ると、同機器の専業ベンダーであるリバーベットテクノロジーが大きく売上を伸ばしており、27.9%のシェアを獲得。2位のシスコシステムズ(11.6%)の倍以上に及んでいる。
国内WAN高速最適化機器市場ベンダーシェア(2008年度・出荷金額ベース)
ベンダー | シェア |
---|---|
リバーベットテクノロジー | 27.9% |
シスコシステムズ | 11.6% |
NEC | 10.5% |
ジュニパーネットワークス | 10.8% |
F5ネットワークス | 5.8% |
その他 | 33.7% |
ITRでは、WAN高速最適化機器市場について「データセンターの統合化に伴い、遠隔地間のデータ転送量は増加傾向にあり、今後も高い伸びが予想される」との見解を示している。