米Googleは4月16日 (現地時間)、2009年第1四半期(1月-3月)決算を発表した。経済状況の悪化に伴う広告支出減から、売上高の伸びが前年同期比6%増にとどまった。成長に鈍りが見えるものの、純利益は8.9%増とアナリストの予想を上回った。コスト削減策の効果が具体的な数値にあらわれた形だ。3月末日時点の社員数は20,164人。08年12月末日時点の20,222人から減少した。

第1四半期の売上高は55億1,000万ドル。前期比3%減だが、前年同期比では6%増だ。会計原則 (GAAP) ベースの純利益は14億2,000万ドルで、希薄化後1株あたりの利益は4.49ドル。前年同期から8.9%増。前期はAOLとClearwireへの投資に伴う10億9,000万ドルの減損処理の影響で、3億8,200万ドル(1株利益 : 1.21ドル)だった。

売上高の内訳は、Googleのサイトからの売上げが全体の67%となる37億ドル (前年同期比9%増、前期比3%減)。Googleネットワークと呼ばれるAdSenseプログラムを通じたパートナーサイトからの売上高が、全体の30%の16億4,000万ドル (前年同期比3%減、前期比3%減)だった。TAC (トラフィック獲得費用) は14億4,000万ドルで、前期の14億8,000万ドルから減少。広告収入全体に対する比率は27%だった。